第364話これは彼女を指差した結果です

「見せてあげる……」

エミリーが目を細め、そう言い放った次の瞬間――彼女がどう動いたのか、誰の目にも映らなかった。

ヴェーダが突如、耳をつんざくような悲鳴を上げた。さっきまでエミリーを指さしていた指は、もう片方の手にそっと支えられている。だが痛みがよほどのものなのか、自分でも触れるのが怖いとでもいうように、指先に手を近づけようとしない。

「ヴェーダ、どうしたの?」

ゾーイもこの急展開に面食らい、慌てて心配そうに前へ出た。

「指よ! 痛い、痛いの、すごく痛い! ゾーイ、折れたみたい……何本にも砕けたみたいなの」

ヴェーダは震えながら泣きわめき、指を突き出してゾーイに見せつけた。

ゾ...

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